ロスネフチ、革新的なメタン芳香族化技術を開発

ロシア石油最大手で国営のロスネフチは20日、メタン芳香族化の新技術を開発したと発表した。天然ガスや関連する石油ガスから水素と芳香族の両方を抽出する手法で、既存の水素及び合成炭化水素の抽出技術に代わるものとなる。同社は新技術を用いることで二酸化炭素(CO2)排出量を減らせるほか、コストの削減、生産性や効率の向上につながると期待している。

新技術では、10億立方メートルの天然ガス又は界面活性剤のアルキルポリグリコシド(APG)から、水素10億立方メートルと芳香族炭化水素50万トンを生産できるという。

ロスネフチは2022年に向けた経営戦略の中で、環境負荷の軽減や温室効果ガスの排出削減を国際的にみて高い水準にまで引き上げるという目標を掲げている。

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