エストニアのタルトゥ大学が、大学で生まれた知的財産権への投資を促すユニタルトゥ・ベンチャーズを設立する。学内研究の成果を活かす新興企業を設置し、幅広く投資を募集する。また、国内外の若い企業との提携も選択肢に入れる。
タルトゥ大学はこれまでにも、学術研究成果(データ、研究知見、特許など)の商用化促進に取り組んできた。その効果は、ゲノム研究所、理工学部、事業化基金(Feasibility Fund)、スピンオフ・プログラムの急速な成長・拡大として表れている。
大学は現在、スマートエコノミーの推進を一つの目標としており、ユニタルトゥ・ベンチャーズの設立で、ハイテク企業新設への関与を深める姿勢が明確となった。
今回の動きは、研究開発をベースとした大学からのスピンオフ起業を促進する政府の方針に沿うものだ。過去10年で身につけた情報技術(IT)分野の起業力を他の分野に波及させることを狙う。