「新型コロナ流行がEV普及を後押し」=トルコ電気自動車協会会長

新型コロナの世界的流行が自動車の電動化を後押しする――トルコ電気・ハイブリッド自動車協会(TEHAD)のベルカン・バイラム会長はこんな楽観的な見通しを明らかにした。新鮮な空気の重要性が改めて認識されたことや、ロックダウンによる行動の変化などで新たな移動の形が模索されるとみる。国内の電動車(EV)普及では、国産モデルが主要な役割を果たしそうだ。

バイラム会長は、世界ではEVの総所有コストが他方式の自動車と競争できるレベルに低下している市場もあり、EVの販売台数が増えていると話し、トルコでも普及を実現させるには政府による奨励策が必要と訴える。もう一つのカギである充電インフラ整備については、国内設置数が全81県で3,000基を超えたと指摘した。

トルコでEVへの乗り換えを検討するのは、リースする人よりも購入する人に多い。また、ディーゼル車に乗っていた人ほど、その傾向が強いという。ただ、高価格に阻まれて他のモデルに流れるケースが多い。この点で、政府奨励策とならんで期待されるのが来年に生産開始が予定される国産EVだ。国産モデルの市場導入がトルコにおける普及を大きく後押しすると考えられる。

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