露中銀、政策金利を4.25%に据え置き

ロシア中央銀行は12月18日の金融政策決定会合で、主要政策金利の7日物入札レポ金利を4.25%に据え置くことを決めた。金利据え置きは3会合連続。経済がコロナ禍の打撃から立ち直りつつあるものの、インフレ率が予想を超えて高進していることから利下げを見送った。

同国の11月のインフレ率は通貨ルーブル安と食品価格の上昇を受け、前月を0.4ポイント上回る4.4%に拡大した。インフレ率の上昇は6カ月連続で、5月からの上げ幅は計1.4ポイントに達する。中銀は、2020年は4.6~4.9%、21年は3.5~4%で推移すると予想している。

ロシアの国内総生産(GDP)は7~9月期に前年同期比3.4%減となったが、下げ幅は前期の8%から縮小した。中銀は新型コロナウイルス用ワクチンの開発の進展によって世界的に経済回復への期待が高まっているとした上で、ロシア経済も再び持続的な成長軌道に乗るとの見方を示した。

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