ポーランド、最低賃金7.7%引上げ

ポーランドが1月1日付で最低賃金を7.7%引き上げた。月額給与は前年の2,600ズロチ(571ユーロ)から2,800ズロチ(615ユーロ)、時給は17ズロチ(3.72ユーロ)から18.30ズロチ(4ユーロ)に上昇する。政府の試算では、2021年財政予算の歳出への影響は月額給与分が3億8,580万ズロチ、時給分が250万ズロチに上る。

現政権政党の「法と正義」(PiS)は最低賃金の大幅引上げを2019年の議会選挙で公約し、20年に15.6%増の2,600ズロチに引き上げた。ただ、昨年末までに3,000ズロチへ引き上げる公約は実現していない。 

欧州連合(EU)では加盟国27カ国中21カ国が最低時給を法規定している。独ハンス・ベックラー財団経済社会学研究所(WSI)の2019年調査によると、最高はルクセンブルクの12.38ユーロ、最低はブルガリアの1.87ユーロと大きな差がある。中東欧ではスロベニアが5.44ユーロで最も高く、リトアニアが3.72ユーロ、ポーランドが3.50ユーロ、エストニア3.48ユーロ、チェコ3.40ユーロと続く(ユーロ未導入国の金額は調査当時の為替レートベース)。(1PLN=28.15JPY)

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