ベラルーシと中国の合弁自動車メーカー、ベルジー(BelGee)が電気自動車(EV)の生産に乗り出す。ベラルーシのパルコムチック産業相は14日、国営第1テレビの番組で、今年中に国内市場に500~1,000台を供給することで同社と合意したことを明らかにした。需要調査を通して市場の潜在能力を把握したうえで生産準備に入るため、供給開始は今年後半となる見通しだ。
ベルジーはトラック大手の国営ベルアズが51.49%、中国自動車大手の吉利汽車が33.47%、現地自動車技術会社ソユーズが9.01%、中国中信集団公司(CITIC)が6.03%を出資して2011年に設立された。17年に国内中部のボリソフ近郊に年産能力6万台の工場を開設し、吉利汽車の乗用車モデルを組立製造している。
パルコムチック産業相によると、ベルジーの昨年の輸出台数は約1万3,000台で、当初計画を約2割上回った。自動車ローンの金利の低さが追い風となり、国内販売台数も1万台近くに上った。