トルコの建設会社、カザフ・ハイテク団地の整備で現地大学と契約

トルコの建設会社ギョルケム(Goerkem)・コンストラクションがカザフスタン最大の都市アルマトイに科学技術工業団地「アルファラビ科学技術バレー」を整備する。アルファラビ・カザフ国立大学と提携して推進するもので、投資総額は10億米ドル。完成後の運営で資金を回収する。先週、両社が長期提携契約に調印したのを受け、年内に整備プロジェクトが始動し、4年後に完了する予定だ。

カザフスタンは世界的な技術革新の流れを受けて、自らも米シリコンバレーを範とした大規模なテクノロジーセンターを開発・育成していく意向だ。契約によると、「アルファラビ科学技術バレー」はイノベーション、生物医学、情報技術(IT)の3クラスターから成り、アルファラビ大学が運営業務を担う。ITクラスターには世界を代表する150大学を招致する計画だ。また、中国製のスーパーコンピューターの設置も決まっている。

生物医学クラスターでは、研究施設を擁するベッド数500床の総合病院を設ける。アルファラビ大学のガリムカイル・ムタノフ学長は、同クラスタの実現で韓国やカナダ、トルコ、米国の経験を取り入れ、先端医療サービスを提供することが可能になると期待感を示した。

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