米ブルームリーチは1月26日、スロバキアの新興企業エクスポニア(Exponea)の多数株を、不動産開発会社HBレアヴィスを傘下に持つイヴァン・フレンコ氏から取得した。取引金額は明らかにされていない。ただ、ブルームリーチは同日、米投資会社シックス・ストリート・パートナーズのベンチャーファンドから1億5,000万米ドルを調達し、その一部を今回の企業買収に充てたことを明らかにしている。
ブルームリーチは電子商取引(EC)企業向けに、顧客エクスペリエンスの向上を図るAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)型プラットフォームを提供する。一方、エクスポニアはユーザー情報を収集分析してマーケティングを自動化するツールを手がける。ブルームリーチの持つ商品データとエクスポニアの持つユーザーデータを組み合わせることで、様々なチャネルを使ったマーケティング攻勢や、ターゲットの絞り込み、マーケティングのパーソナライズ化が可能になると期待される。
ブルームリーチはエクスポニアのツールを独立した製品として継続提供するほか、両社の技術を統合して既存製品の強化を図る計画だ。今回の買収でブルームリーチの従業員数は300人から550人へ、顧客数は500社から750社へ、それぞれ拡大する。