ボッシュ―マイクロソフトと協業、車載ソフト開発支援へ―

自動車部品大手の独ボッシュは18日、車両とクラウドをシームレスにネットワーク化するためのプラットホームの開発で米IT大手マイクロソフトと協業すると発表した。顧客の自動車メーカーが車両のライフサイクル全体を通して新しい機能やサービスを迅速に開発できるようにすることが狙い。顧客メーカーは開発サイクルの短縮とコスト削減を図ることができるようになる。今年末までに同プラットホームを利用できるようにする考えだ。

車両が通信端末と化すコネクテッドカーが普及すると、車載ソフトはスマートフォンのように無線通信で頻繁に更新されるようになる。だが、「OTA(オーバーザエアー)アップデート」と呼ばれる無線による更新では高度なセキュリティが要求されるため、ソフトの開発・改良コストは膨らむ見通し。モデルやモデルバリエーションによって使える機能が異なることは手間が一段と増えることにつながる。

自動車分野でボッシュが持つノウハウと、クラウド、人工知能(AI)などの分野でマイクロソフトが持つノウハウを持ち寄って両社が開発するプラットホームを利用することで、自動車メーカーはソフト開発と、ソフトの車両への統合を簡単かつ迅速に行えるようになる。マイクロソフトのクラウドサービス「アジュール」をベースに同プラットホームを開発する。

両社は車載ソフト開発を簡素化するためのツールの開発でも協業する。

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