英保険大手アビバは2月23日、仏子会社のアビバ・フランスを仏同業アエマに売却すると発表した。主要市場に集中する戦略の一環で、売却額は32億ユーロに上る。
アビバはアジア、欧州の非中核事業から撤退し、経営資源を主要市場である英国、アイルランド、カナダの事業に集中する戦略を進めており、昨年9月から11月にかけてシンガポール子会社、11月にイタリア子会社を売却すると発表していた。
フランス事業が19年のグループの利益に占める割合は1割程度と低いことから、追加売却に踏み切った。
アエマは相互保険2社が統合して21年に発足した保険会社。今回の買収によって仏保険市場で上位5位に入る大手に浮上する。