スペイン自動車部品大手のゲスタンプが2月24日発表した2020年通期決算の純損失は7,100万ユーロとなり、前年の2億1,200万ユーロの黒字から大幅に悪化した。新型コロナの影響を大きく受けた上期の業績低迷が響いた。
売上高は前年比17.8%減の74億5,600万ユーロ、営業利益(EBITDAベース)は29.4%減の7億5,700万ユーロとなり、売上高営業利益率(EBITDAマージン)が11.8%から10.2%に低下した。純負債は前年から2億7,100万ユーロ少ない20億5,800万ユーロに縮小した。 19年通期の売上高(為替変動を除いたベース)を地域別にみると、主力の西欧で前年比18.6%減、北米自由貿易協定圏(NAFTA)は11.8%減、メルコスール(南米南部共同市場)は18.8%減といずれも2ケタ台の落込みを記録した。東欧(3.5%減)、アジア(8.9%減)も振るわなかった。
同社は2021年の業績見通しについて、売上高営業利益率が12%超、純負債は20億ユーロ未満、設備投資比率で7%前後を見込んでいる。