欧米自動車大手ステランティスの独子会社オペルが中国市場への参入を検討している。同社のミヒャエル・ローシェラー社長は経済誌『キャピタル』に、「オペルが中国に到達する道を見つけるという大きな希望を持っている」と述べた。
オペルは米ゼネラル・モーターズ(GM)の子会社だった2017年半ばまで、欧州域外への進出を強く制限されてきた。これが業績不振の一因だったことから、仏PSA(現ステランティス)の傘下入り後は新たな市場の開拓に注力。日本市場にも今年、再参入することになっている。
ローシェラー社長は中国が世界最大の市場であることを指摘。進出の意義は大きいとの見方を示した。進出に当たってはどのモデルをどの販売チャンネルを通して売り込めるかを詳細に調査すると述べた。
同国市場に参入するかどうかは最終的にステランティスが決定する。ステランティスのカルロス・タバレス最高経営責任者(CEO)は『フランクフルター・アルゲマイネ』紙に1月、ドイツ車は中国で人気が高いことを指摘。同国へのオペル投入は「良い考えだ」との認識を示した。