粗鋼生産5カ月ぶりに減少、2月は-10%に

独鉄鋼業界団体シュタールが22日発表した2月の粗鋼生産高は前年同月比10.4%減の309万7,000トンへと落ち込んだ。減少は5カ月ぶり。比較対象2020年2月はうるう年で月の日数が1日多かったという事情がある。半導体不足に直面する自動車産業の生産調整も響いた可能性がある。

高炉鋼が9.9%減の210万6,000トン、電炉鋼が11.3%減の99万1,000トンとともに落ち込んだ。銑鉄は8.4%減の195万2,000トン、熱間圧延鋼材は5.9%減の277万8,000トンだった。

1~2月の粗鋼生産高は640万2,000トンで、前年同期を2.6%割り込んだ。高炉鋼が1.7%減の445万5,000トン、電炉鋼が4.6%減の194万7,000トンとともに縮小している。銑鉄は0.5%減の415万3,000トン、熱間圧延鋼材は1.8%増の582万9,000トンだった。

上部へスクロール