製造業新規受注が18年12月以来の高水準に

ドイツ連邦統計局と連邦経済省が8日発表した2月の製造業新規受注指数(2015年=100)は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月を1.2%上回る107.9(暫定値)となり、18年12月以来2年2カ月ぶりの高水準に達した。増加は2カ月連続。大型受注を除いたベースでは伸び率が1.5%に上った。

国内受注が4.0%増、ユーロ圏(ドイツを除く)が同2.7増と好調だった。ユーロ圏外は2.3%減少した。

財別でみると、中間財は0.5%増となり、10カ月連続で拡大した。国内が1.6%増えて全体をけん引した。

投資財は2.1%増加した。国内が6.9%増、ユーロ圏が5.7%増と大幅に拡大。ユーロ圏は12月に15.9%落ち込んだ反動で、2カ月連続で大きく伸びた。ユーロ圏外は2.9%減少した。

消費財は1.9%減となり、2カ月連続で縮小した。国内とユーロ圏がそれぞれ1.4%、4.9%減少。ともに2カ月連続で落ち込んだ。

新規受注は新型コロナウイルス感染症の流行が本格化する直前の昨年2月に比べ5.6%高い水準にある。昨年2月の水準を上回るのは5カ月連続。

製造業新規受注を特種要因によるブレが小さい2カ月単位の比較でみると、1~2月は前の期の昨年11~12月を実質0.5%上回った。大型受注を除いたベースでは増加幅が1.7%に上った。

統計局は今回、1月の製造業新規受注を前期比0.8%増とし、当初の1.4%増から下方修正した。

統計局が同日発表した2月の製造業売上高は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月比1.9%減(暫定値)となった。1月については1.1%減から1.2%減へと下方修正した。

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