独ブローゼとVW、自動車用シートの合弁設立

独自動車部品大手のブローゼは3月26日、独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)と自動車用シートを開発・生産する合弁会社を設立すると発表した。VW子会社のSITECHにブローゼが50%を出資し、VWとブローゼの折半出資の合弁会社とする。また、ブローゼが経営を主導し、同子会社を連結決算に組み込むことでも合意した。当該計画は、カルテル当局の認可などを経て、年内に実現すると見込んでいる。

同合弁は、シート全体、シートフレーム、シート部品、内装ソリューションの開発・生産を事業とする。新会社の上部組織はこれまで通り、ポーランドのポルコビツェに置く。東欧、ドイツ、中国にある既存の開発・生産拠点に加え、今後は欧州、アメリカ、アジアにおける事業拡大を計画している。取締役の人数は同等とし、社長と開発担当取締役はブローゼが、購買担当と生産担当取締役はVWが出す。

新会社は今後、VWグループとの事業を拡大するほか、最新技術を採用したシートやシートフレーム、シート部品のサプライヤーとして、VWグループ以外自動車メーカーとも取引していく。長期的に業界のトップ3に入ることを目指している。

SITECHの従業員数は5,200人超で、2021年の売上高は約14億ユーロとなる見通し。合弁会社は、2030年までに事業規模を2倍の28億ユーロとする目標を掲げる。従業員数は約7,000人になると見込んでいる。

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