EBRD、ポーランドのEVバッテリーリサイクル施設に融資

欧州復興開発銀行(EBRD)は7日、ポーランドのレアメタル(希少金属)リサイクル会社、エレメンタル・ホールディングが計画する電気自動車(EV)バッテリーのリサイクル施設プロジェクトに対し、最高2,500万ユーロを融資すると発表した。EVの普及加速によるリサイクル需要を視野に入れたもので、EV用資源の循環を促進する欧州初の施設となる。工場の立地や投資額などの詳細は明らかにされていない。

新施設はEVの使用済みリチウムイオン電池の処理に特化し、EVバッテリーに欠かせない希少金属を回収、精製して再利用できるようにする。ポーランド国立研究開発センターが低排出で革新的な最新技術を提供するとともに、欧州連合(EU)助成金をもとに共同融資する。同プロジェクトはERBDのほか、台湾の技術提携基金およびスペインからの技術協力援助も受ける。

エレメンタル・ホールディングは使用済みの自動車触媒、電子・電気機器、プリント基板(PCB)などのリサイクリング、パラジウムなどの白金族金属の回収と精製を行う。欧州、トルコ、中東、米国で事業展開している。

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