トルコ航空宇宙産業(TAI)が国産戦闘機の開発プロジェクトを進めている。同社のコティル最高経営責任者(CEO)によると、MMUと呼ばれる同戦闘機は1人乗りで、人工知能(AI)を活用した最新鋭機となる見込み。2025年の初飛行を目指している。
MMUのエンジンは同国の防衛企業SSTEKとTAIの合弁会社であるTRモーターが開発を進めている。エンジンの周辺部品については他社と協力する必要があるという。
着陸装置についてはイタリアとトルコの企業が共同で生産し、知的財産権はトルコ側が保有する予定。空調システムは国内で生産する。TAIはMMUをできる限り国産化し、輸出もする意向だ。
コティルCEOは、MMUの開発には6,000人が必要になるとし、うち半数は関連企業の従業員に協力してもらうと述べた。同CEOはまた、MMUと同等の性能を持つとされる米ロッキード社のステルス戦闘機「F35」についてもライセンスが得られればすぐにでも自力生産が可能だとし、その技術力に自信を示した。