航空業界とドイツ鉄道が協業、交通分野のCO2排出削減に向け

航空会社や空港運営会社の業界団体である独航空業界全国連盟(BDL)とドイツ鉄道(DB)は15日、鉄道とフライトの連携を強化する行動計画を取り決めた。国内線の代わりに鉄道を利用する乗客を増やすことで交通セクターの二酸化炭素(CO2)排出量を削減することが狙い。DBはフランクフルト国際空港と主要都市を結ぶ乗客の鉄道輸送ですでに航空大手のルフトハンザと協業しており、協力関係を航空業界全体に拡大することになる。

2019年の国内線利用者数は2,300万人に上った。内訳は国際線に乗り継ぐための乗客が800万人、国内の他の空港を最終目的地とする乗客が1,500万人。BDLとDBは国内線利用者の20%強を現時点で鉄道輸送に振り替えることができるとみている。

両者は乗客の鉄道利用を拡大するため今後、◇主要空港に停車する高速鉄道を増やす◇主要都市間の高速鉄道の運行数を増やし、乗り継ぎ列車の連携も良くする◇荷物を容易に持ち運びできるようにするなどの措置を通して列車と航空機の乗り継ぎが簡単にできるようにする――意向だ。

ドイツでは現在、フランクフルト、ベルリン、デュセルドルフ、ケルン/ボン、ライプチヒ/ハレの5空港に長距離列車が停車する。25年12月からはシュツットガルト空港にも停車するようになる。

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