ボルボ・カーズがエヌビディアとの提携強化、次世代モデルに最新SoCを搭載

スウェーデン乗用車大手のボルボ・カーズは12日、米半導体大手エヌビディアとの提携関係を強化すると発表した。次世代モデルが搭載する自動運転コンピューター用の人工知能(AI)半導体にエヌビディアの最新SoC(システムオンチップ)「NVIDIA Drive Orin」を採用する。同SoCは来年発売予定の新型「XC90」に搭載される予定。

SoCはひとつのチップ上にCPUやメモリなど必要な諸機能を統合したシステムを組み込んだもの。搭載する電子機器の小型化・軽量化に加え、高速化にも寄与する。「NVIDIA Drive Orin」は1秒間に254テラ(254兆)という膨大な処理能力を持ち、自動運転に必要な高い安全性を実現する。

ボルボ・カーズは同SoCを、「XC90」をはじめとする自動運転車用プラットフォーム「SPA2」のモデルに採用。傘下の自動運転ソフトウエア開発会社ゼンスアクトおよび自社開発のソフトや、操舵機能、ブレーキのバックアップシステムと連携させる計画。「SPA2」に組み込まれている米ルミナ―のライダー(LiDAR)装置は同SoCにより性能をフルに発揮できるようになるという。

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