英高級車メーカーのジャガーランドローバー(JLR)が13日発表した2020/21年度の第4四半期(1-3月期)の世界販売は前年同期比12.4%増の12万3,483台に拡大した。販売増加は3四半期連続。中国市場が新型コロナの影響を大きく受けた前年同期から3ケタ増を記録して全体をけん引した。通期(20年4月-21年3月)では前年比13.6%減の43万9,588台に落ち込んだ。
1-3月期の販売台数をブランド別にみると、ジャガーが前年同期比17.1%減の2万3,463台、ランドローバーは22.6%増の10万20台だった。ランドローバーは新型「ディフェンダー」が1万6,963台と好調だった。 地域別販売台数を前年同期比でみると、中国が127%増と急回復したほか、北米も10.4%の増加。2つの主力市場でプラス成長を果たした。一方、英国(6.8%減)、大陸欧州(4.9%減)、その他の海外(10%減)はいずれもコロナ前の水準を下回った。通期比では中国が23.4%増加したが、北米は14.3%、他の地域は20%以上の落込みとなった。
同社は電動車のラインアップを拡充しており、現在、プラグインハイブリッド(PHV)8機種とマイルドハイブリッド(MHV)11機種、EVを1機種展開している。販売台数に占める電動モデルの割合は、1-3月期は62%、通年では51%だった。