ギリシャで19日、新型コロナウイルス感染拡大防止策として実施してきた海外からの渡航に関する規制が緩和された。EU加盟国など一部の国を対象に、ワクチン接種証明書、PCR検査の陰性証明書を提示することを条件に、観光客も7日間の隔離なしで入国できるようになった。
対象となるのはEU加盟国と英国、米国、イスラエル、アラブ首長国連邦(UAE)、セルビア、スイス、ノルウェー、リヒテンシュタインからの旅行者。
ギリシャはコロナ禍が収束しておらず、夜間外出禁止や飲食店の閉鎖が続いている。しかし、国内総生産(GDP)の2割を占める観光業が壊滅状態にあることから、政府は観光再開を進めたい考えで、5月14日から外国人観光客をワクチン接種証明書などの提示を条件に受け入れる方針を3月に打ち出していた。この規制緩和をEU加盟国などについては先行して実施した。