フォルクスワーゲン(VW)の高級乗用車子会社ポルシェが車載電池セルを自ら生産する計画だ。オリファー・ブルーメ社長が日曜版『フランクフルター・アルゲマイネ』紙に明らかにしたもので、「電池セルはドイツの自動車産業の中核技術であり、われわれはそれを自国に持たなければならない。開発と生産の分野で。ポルシェは開拓者の役割を果たしたい」と述べた。
西南ドイツのチュービンゲンにセル工場を設置する。生産規模など詳細は明らかにしていない。
VWグループは車載電池セルを内製するとともに外部調達している。ポルシェはグループから電池の供給を受けるものの、それとは別に電池セルを製造する。ブルーメ社長は高性能エンジンと同様に高性能な電池セルも自ら手がける必要があるとの認識を示した。
ポルシェは自社の販売台数に占める電動車の割合が2030年までに80%に拡大すると予想している。