欧州自動車工業会(ACEA)は4月29日、欧州連合(EU)(マルタを除く26カ国)における2021年3月の商用車新車登録が20万4,046台となり、前年同月に比べ95.3%増加したと発表した。昨年3月は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う営業・外出制限措置の影響で新車登録台数が大幅に減少していた背景がある。主要4カ国では、最初に制限措置が実施されたイタリア(215.3%増)の回復幅が最も大きかった。フランス(166.7%増)、スペイン(151.7%増)も3ケタの増加、ドイツ(34.2%増)も2ケタの増加だった。EUの1~3月の累計は、前年同期比21.6%増の50万1,703台だった。
3月のカテゴリー別の新車登録は、3.5トン以下の小型商用車が前年同月比107.5%増の17万2,288台だった。3.5トン超の中・大型トラックは、前年同月比51.8%増の2万9,779台、16トン以上の大型トラックは、前年同月比56.8%増の2万4,695台だった。大型トラックでは、ポーランドが前年同月比127.3%増の2,991台となり、ドイツ(6,224台)、フランス(3,952台)に次いで3番目に多かった。
バスは、前年同月比7.7%増の1,979台だった。主要4カ国では、フランス(58.8%増)、イタリア(6.1%増)で販売が伸びた一方、ドイツ(13.0%減)、スペイン(1.0%減)は前年同月を下回った。