仏ルノーがブロックチェーンソリューションを導入、部品コンプライアンス認証で

仏自動車大手のルノーは4月21日、ブロックチェーンソリューション「エクシード(XCEED)」の本格展開を開始したと発表した。自動車部品のコンプライアンス認証をリアルタイムで行えるようにするもので、世界中のOEM企業や部品メーカーに対し門戸を開く。同日には「エクシード」開発の協力企業であるIBM、フォルシア、クナウフ・インダストリーズ、トルコのコシュクノス(Coskunoz)、ポルトガルのシモルデス(Simoldes)と共同で展開していく契約を結んだ。

エクシードの基幹技術にはオープンソースの企業向けブロックチェーン・プラットフォームである「ハイパーレッジャー・ファブリック(HyperledgerFabric)」が採用されている。これにより企業は独自に利用するクラウドシステムを通じてエクシードに参加できる。

ルノーは2019年にエクシードのプロジェクトを開始。仏国内のドゥエー工場における実証試験の成果を経て今回の導入に至った。まず同工場とスペイン北部のパレンシア工場、トルコ北西部のブルサ工場を当該システムに組み入れていく。

欧州連合(EU)では昨年9月から自動車市場監視の新規制が施行されており、ルノーは同ソリューションを通じてサプライチェーンの構造を同規制に対応する体制に変えていく。

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