米自動車部品大手のテネコは4月20日、独BMWの電動SUV「iX3」に外部バルブ付き連続可変セミアクティブサスペンション(CVSAe)を供給すると発表した。同製品の電子制御機能により乗員に快適な乗り心地を提供する。「iX3」は今年後半から欧州と中国市場で発売される予定。
CVSAeはテネコが展開するサスペンション製品シリーズ「モンロー・インテリジェント・サスペンション」の最新技術。センサーが感知した路面状況などを電子制御ユニット(ECU)が処理し、4つのダンパーのバルブを調節して減衰力(ばね部分のたわみを抑える力)を瞬時に調整する。
テネコによると、CVSAeシステムを採用することで、リチウムイオン電池の搭載により重量が増している電動車においても、ブレーキ時に車体の前部が沈み込む「ノーズダイブ」現象を軽減できる。同システムは現在、40を超える自動車モデルに採用されているという。