エストニアの配車サービス大手ボルトが2,000万ユーロを投じて、カーシェアリングサービス「ボルト・ドライブ」を開始する。モビリティーシェアリングの選択肢に自動車を加えることで、レジャーや買い物などの需要に応える狙い。まずは本国エストニアでサービスを導入する。
新サービスの使い方は電動スクーターや電動アシスト自転車を借りる場合と同じだ。アプリで付近にある車両を見つけ、条件を確認して予約する。料金は時間と走行距離に応じ、課金単位は分・キロメートル刻み。駐車料金・燃料代は料金に含まれる。
ボルトは、アプリを通じて配車、マイクロモビリティ(電動スクーター・電動アシスト自転車貸出)、食事・小包配達の各サービスを展開。欧州など40カ国で5,000万人を超えるユーザーを獲得している。
マルクス・ヴィリク最高経営責任者(CEO)は、「自家用車を減らすには、距離や目的に応じた移動手段を料金を抑えて提供する必要がある」と話す。利便性や環境負荷も重要なポイントだ。カーシェアリングは、荷物が多くても大丈夫な点で、これまでのサービスを補完するものと位置付けている。