日野自動車(東京都日野市)は4月27日、電気自動車のプラットフォームを開発するイスラエルの新興企業REEオートモーティブ (以下、REE)と「次世代商用モビリティによる将来の新たな価値創造」に向けて業務提携を締結したと発表した。二酸化炭素(CO2)排出量の削減や、インフラへの負荷の最小化、交通渋滞の緩和、企業の経営資源の最適配分など、新たな社会的価値を提供し、世界の人々の生活の質の向上に寄与していく。
両社が開発する次世代商用モビリティは、モジュール構造となっており、REEのEVプラットフォームを採用した動力部分(シャシモジュール)と、その上に組み合わせる荷室空間(サービスモジュール)で構成されている。
サービスモジュールは、用途に応じてさまざまな設計が可能で、多様なニーズに対応することができる。また、シャシモジュールは、低床・フラットな設計で、自動運転にも対応する。シャシモジュールとサービスモジュールは簡単に着脱することができる。
両社は、2022年度までにハードのプロトタイプを開発し、並行してビジネスモデルの検討・実証試験を進めていく。
また、両社は今後、社会への新しい価値創造に向けて、同じ方向性の考えを持つパートナーとオープンに協力していく方針も示している。