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2021/5/14

総合 – 自動車産業ニュース

英新車登録、4月は約30倍に急伸・ロックダウンの反動で 1/2

この記事の要約

英自動車工業会(SMMT)は5日、同国の2021年4月の乗用車新車登録が14万1,583台となり、前年同月の4,321台から約30倍(3,176.6%増)に急伸したと発表した。前年同月は最初のロックダウン(都市封鎖)の影 […]

英自動車工業会(SMMT)は5日、同国の2021年4月の乗用車新車登録が14万1,583台となり、前年同月の4,321台から約30倍(3,176.6%増)に急伸したと発表した。前年同月は最初のロックダウン(都市封鎖)の影響により、新車登録が大幅に落ち込んでいた背景がある。2010~2019年の過去10年の4月の平均値(16万2,537台)と比べると、12.9%の減少となる。1~4月の累計は、前年同期比16.2%増の56万7,108台に拡大した。2010~2019年の同期の平均値(83万9,804台)と比べると、32.5%の減少となる。

4月の顧客別の登録台数は、個人の増加幅が最も大きく、前年同月の871台から6万1,935台へと約70倍に拡大した。同国では4月12日から、ディーラのショールームが再開している。ただ、2010~2019年の4月の個人登録の平均値(7万2,447台)と比べると、14.5%の減少となる。また、顧客がショールームを最初に訪れてから車の購入を決め、納車が行われるまでには通常、数週間かかるため、ショールーム営業の再開の影響はまだ新車登録に完全には反映されていないと見られている。

4月の燃料別の登録台数は、プラグインハイブリッド車(PHEV)の市場シェアが6.8%、純粋な電気自動車(BEV)は6.5%となり、BEVとPHEVを合わせた市場シェアは13.2%となった。

■ 英自工会、通期予想を上方修正

SMMTは、ワクチン接種の進展や制限措置の緩和を背景にした経済見通しの改善を受け、2021年通期の新車登録の予想を、従来の183万台から186万台に上方修正した。これは、前年比で13.9%の増加となるが、2010~2019年の平均値を20.2%下回る水準となる。

通期の新車登録に占めるBEVの市場シェアは、1月時点の予想値(9.3%)から8.9%へと下方修正した。低エミション車の購入支援制度「プラグイン・カー・グラント(Plug-In Car Grant)」が3月18日から変更されたことが背景にある。PHEVの通期の市場シェアは6.3%を予想しており、BEVとPHEVを合わせた2021年の市場シェアは15.2%になると予想している。

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