独シェフラー、中国の燃料電池システムメーカーと戦略提携

独自動車・産業部品大手のシェフラーは2021年4月に開催された上海モーターショーで、中国の燃料電池システムメーカー、上海重塑能源科技有限公司(Refire)と戦略提携に関する合意書を締結した。燃料電池の主要部品であるバイポーラプレートや温度管理システムなどの開発で協力する。

燃料電池は、水素と酸素を反応させて電気と水を発生させる仕組み。反応ガスの流路を持つ導電板(バイポーラプレート)を2枚合わせて燃料電池セルをつくり、このセルを積層した構造体がスタックとなる。シェフラーは上海モーターショーに、燃料電池スタック用の金属製バイポーラプレートなどを出展した。

同社は、自動車・産業部品のサプライヤーとして、燃料電池や再生可能エネルギー由来の電力から水素を生成する電解装置(エレクトロライザー)用の革新的な部品やシステムを供給し、水素技術の確立に貢献していく意向を示している。

シェフラーの2020年の中国における売上高(為替相場調整後)は前年に比べ8.7%増加した。シェフラーの売上高全体に占める中国事業の割合は23.4%となっており、同社の事業において最も重要な市場・地域の一つとなっている。

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