蘭デジタル地図大手のヒア・テクノロジーズは4月29日、独電機大手シーメンスのモビリティ部門が英国で提供するトラフィック監視サービスに、ヒアの移動時間分析ソリューション「コリドー・トラベルタイムAPI」が採用されたと発表した。監視カメラなどのハードウエアに頼らないデータ駆動型のジャーニータイム・アズ・ア・サービス(JTaaS)ソリューションを通して英国の公的機関や自治体の車両が渋滞や混雑による移動時間のロスを減らすためのデータを提供できるようにする。
従来のトラフィック監視ではブルートゥースやWiFiセンサーを備えたナンバープレート自動認識カメラ(ANPR)といったハードの設置が必要となるが、ヒアの技術では膨大なモビリティデータをもとに移動時間などを分析できる。このため、迅速なシステム導入が可能となり、コスト削減にもつながる。
ヒアの技術を統合したシーメンスモビリティのソリューションは現在、英国のベッドフォード、ボーンマウス・クライストチャーチ・アンド・プール、ハンプシャー、ウォリントンなどの自治体に試験導入されている。