独フォルクスワーゲン(VW)のチェコ子会社であるシュコダ自動車は10日、機械保
守・技術研修に拡張現実(AR)ソリューションを試験導入したと発表した。グルー
プ戦略の中核を成す社内業務・作業のデジタル化の一環で、事業の柔軟化・効率化
を推進する狙いだ。
試験中のソリューションを使って保守作業をするにはまず、機械についているQR
コードを読み込む。すると、システムがARゴーグルに写真や動画などのデータを表
示しながら、一歩一歩、手順を説明する。一つの作業を終えるごとに手でリストに
チェックを入れるため、ミスが減り、作業も迅速化すると見込まれる。また、点検
の必要が生じた場合はWLANを通じてシステムに通知されるため、保守の間隔を柔軟
化するのにも役立つと期待される。
技術研修では、資料がゴーグルに映し出されるのはもちろん、ゴーグルを装着して
いる人の見ている画像をビデオ電話で直にシェアできる。このため、リモート研修
に応用できると考えられている。