センサー大手のAMS(オーストリア)は3日、ドイツの照明子会社オスラムの上場を廃止すると発表した。他の株主が持つオスラム株式を買い取ってオスラムを統合し、新会社AMSオスラムを設立する。
AMSは2019年に株式公開買い付け(TOB)を実施し、オスラムを買収した。現在は同社の株式の約72%保有している。
計画では残る株式を1株当たり52.30ユーロで買い取る。同価格は過去6カ月間の加重平均株価をわずかに上回る水準。4日には株価がこれを上回る水準に達しており、提案額の魅力は低い。オスラム株主は提案に応じる義務がないものの、上場が廃止されると同株を正規の証券市場で売却できなくなる。
AMSは米IT大手アップルへの依存を引き下げるため、自動車や電機など幅広い業界に製品を供給するオスラムを買収した。
