製造業新規受注3年3カ月来の高水準に

ドイツ連邦統計局と連邦経済省が6日発表した3月の製造業新規受注指数(2015年=100)は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月を3.0%上回る111.3(暫定値)となり、17年12月以来3年3カ月ぶりの高水準に達した。増加は3カ月連続。大型受注を除いたベースでも伸び率は1.6%に上った。

国内受注が4.9%増となり、前月に引き続き大きく伸びた。ユーロ圏(ドイツを除く)は同0.7%増。ユーロ圏外は2.2%増え、2カ月ぶりに拡大した。

財別でみると、中間財は2.5%増となり、11カ月連続で拡大した。国内が4.2%増えて全体をけん引した。

投資財も国内(5.5%増)が好調で、2.5%増加した。ユーロ圏は1月と2月に大きく伸びた反動で、1.2%落ち込んだ。ユーロ圏外は1.7%増だった。

消費財は8.5%増となり、3カ月ぶりに好転した。ユーロ圏外が14.4%、国内が5.9%、ユーロ圏が4.0%の幅で増えた。

新規受注は新型コロナウイルス感染症の流行が本格化する直前の昨年2月に比べ9.1%高い水準にある。昨年2月の水準を上回るのは6カ月連続。

製造業新規受注を特殊要因によるブレが小さい3カ月単位の比較でみると、1~3月は前の期の昨年10~12月を実質2.4%上回った。大型受注を除いたベースでは増加幅が3.0%に上った。

統計局は今回、2月の製造業新規受注を前期比1.4%増とし、当初の1.2%増から上方修正した。

統計局が同日発表した3月の製造業売上高は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月比2.0%増(暫定値)となった。昨年2月に比べると3.4%低い。今年2月については当初の前月比1.9%減から1.8%減へと上方修正した。

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