AMS―照明子会社オスラムの上場廃止へ―

墺センサー大手AMSは3日、独照明子会社オスラムの上場廃止方針を発表した。新会社AMSオスラムを設立し、オスラムを統合する狙い。これに伴い他の株主が持つオスラム株を買い取る意向だ。

AMSは2019年の株式公開買い付け(TOB)でオスラムを買収した。オスラム株を現在およそ72%保有している。

残り約28%を1株当たり52.30ユーロで買い取ることを他の株主に提案する。同価格は過去6カ月間の加重平均株価をわずかに上回る水準。4日には株価がこれを上回る水準に達しており、提案額の魅力は低い。オスラム株主は提案に応じる義務がないものの、上場が廃止されると同株を正規の証券市場で売却できなくなる。

AMSは米IT大手アップルへの依存を引き下げるため、自動車や電機など幅広い業界に製品を供給するオスラムを買収した。

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