スペイン自動車部品大手のゲスタンプが6日発表した2021年1-3月期(第1四半期)決算の純利益は5,100万ユーロとなり、前年同期の1,400万ユーロから大きく改善した。これは新型コロナ流行前の2019年1-3月期をも上回る水準。前期(4,100万ユーロ)比でも24.4%増となり、堅調な回復がうかがえる。 売上高は前年同期比4.8%増の21億800万ユーロ、営業利益(EBITDAベース)は33.7%増の2億5,800万ユーロとなり、売上高営業利益率(EBITDAマージン)は9.6%から12.3%に上昇した。純有利利子負債は3億5,200万ユーロ減の20億5,000万ユーロに縮小した。
1-3月期の売上高(為替変動を除いたベース)を地域別にみると、主力の西欧では3.6%の増加にとどまったが、アジア(41.8%)、メルコスール(南米南部共同市場、26.3%)、東欧(22.3%)はいずれも2ケタ増の伸びを記録した。北米自由貿易協定圏(NAFTA、5%)も好調だった。 同社は2022年までにEBITDAマージンで13%達成という目標に向け、19年水準の売上高回復、固定費削減、インダストリー4.0(製造デジタル化)の積極導入などを推進していくとしている。