VWとクアンタムスケープ、全固体電池の試験生産ラインの拠点を検討

全固体電池を開発する米新興企業のクアンタムスケープは14日、独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の米国法人フォルクスワーゲン・グループ・オブ・アメリカと2021年末までに全固体電池の合弁事業の試験生産ラインの拠点を選出する合意書を締結したと発表した。ドイツのザルツギッターが候補に挙がっている。

クアンタムスケープの発表によると、試験生産ライン「QS-1」の生産能力は当初、1ギガワット時(GWh)とし、同じ拠点でさらに生産能力を20GWh拡大する方針。

「QS-1」は、クアンタムスケープが計画するプレパイロットライン「QS-0」に続くもので、クアンタムスケープは現在、米サンノゼに「QS-0」を整備する計画を進めている。クアンタムスケープは全固体電池への関心が高いことを踏まえ、「QS-0」の生産能力を当初計画の2倍となる年20万セル超とする計画。これは、毎年、数百台の試験車両に搭載することができる規模となる。

クアンタムスケープは、スタンフォード大学のスタートアップ企業で2010年の設立。米カリフォルニア州のサンノゼに拠点を置く。VWとは2012年から協力関係にある。

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