仏自動車大手PSAの独子会社オペルは12日、小型バン「コンボライフ」の電動(EV)モデル「コンボeライフ」の予約受付を開始したと発表した。新モデルは全長4.4メートルまたは4.75メートルの2タイプがあり、どちらも5シートと7シートを用意する。環境意識が高く、都市部に暮らす若い家族層の利用を想定している。販売価格はベルギー市場で3万6,000ユーロから。ディーラーでの展示販売は今秋からを予定する。
「コンボeライフ」はパワートレインに最高出力100kWの電気モーターを搭載し、最大トルクは260Nmとなる。最高時速は130km(電子制御リミッターによる)、0~100km/hの加速性能は11.2秒。床下に配置したリチウムイオンバッテリーの容量は50kWhで、216個のセルで構成するバッテリーモジュール18基を搭載する。航続距離(WLTPモード)は最大280キロメートル。出力100kWの直流(DC)充電装置を利用した場合、容量の80%まで30分で充電できる。車載充電ユニットとして、単相7.4kWまたは3相11kWを標準装備する。
独自のトラクションコントロールシステム「IntelliGrip」や車線維持をはじめ、眠気監視、緊急自動ブレーキ、歩行者検知機能付き警告機能などの安全支援システムを搭載する。PSAの「フリー2ムーブ」アプリを使って欧州全土で充電できる。