ドイツ連邦統計局が20日発表した製造業の3月末時点の受注残高指数(2015年=100)は物価・営業日数・季節要因調整後の実質で前月末を1.5%上回った。増加は10カ月連続。世界的な景気回復のほか、半導体不足に伴う自動車業界などの生産調整が反映されたもようだ。
国内受注の残高が1.9%増、国外が同1.2%増と、ともに拡大した。新型コロナウイルス感染症の流行を受けた規制が始まる直前の前年同月に比べ8.3%高い。
3月の受注残高を部門別でみると、中間財は前月比で2.6%、投資財は1.0%、消費財は3.0%それぞれ増加した。
受注残月(受注残高の対売上比を月に換算)は統計開始後の最高となった前月と同じ7.1カ月を記録した。内訳は投資財が9.8カ月(前月10.0カ月)、中間財が3.7カ月(3.7カ月)、消費財が3.0カ月(3.0カ月)となっている。