独電気電子工業会(ZVEI)が21日発表した同国の1-3月期の電機輸出高は前年同期比3.4%増の542億ユーロとなり、これまでの減少に歯止めがかかった。世界経済の回復で需要が増えていることが大きい。3月は前年同月比12.2%増の197億ユーロと2ケタ台の伸びを記録した。
先進国向けの1-3月期の輸出高は347億ユーロで、前年同期を3.1%上回った。台湾(18.5%増の7億1,400万ユーロ)、イタリア(15.1%増の27億ユーロ)、オランダ(12.2%増の27億ユーロ)、オーストリア(10.4%増の23億ユーロ)が2ケタ台の伸びを記録。このほか、スロバキア(9.3%増の7億6,100万ユーロ)、スウェーデン(8.6%増の12億ユーロ)、フランス(7.7%増の34億ユーロ)、スペイン(6.2%増の18億ユーロ)も大きく伸びた。欧州連合(EU)の域内市場と関税同盟を離脱した英国も2.1%増の22億ユーロと拡大した。日本(9.7%減の7億7,300万ユーロ)と米国(7.9%減の45億ユーロ)は振るわなかった。
新興国向けは3.9%増えて195億ユーロとなった。全体をけん引したのは中国とポーランドで、それぞれ17.4%増の61億ユーロ、16.0%増の28億ユーロを記録。ルーマニア(2.8%増の11億ユーロ)、トルコ(2.6%増の8億3,900万ユーロ)、インド(2.6%増の5億1,300万ユーロ)、ハンガリー(1.8%増の18億ユーロ)も前年同月を上回った。ロシア(21.6%減の8億900万ユーロ)、南アフリカ(14.5%減の3億1,600万ユーロ)、メキシコ(8.7%減の6億2,500万ユーロ)、マレーシア(5.9%減の5億9,700万ユーロ)は大きく落ち込んだ。
1-3月期の電機輸入高は11.4%増の521億ユーロと大幅に拡大した。3月は前年同月比21.6%増の185億ユーロだった。