三菱電機がトルコ工場を拡張、空調機の需要増に対応

三菱電機は27日、トルコ西部マニサの空調機工場を拡張すると発表した。同国と欧
州における需要増に対応するもので、ルームエアコンの増産と、ヒートポンプ式暖
房・給湯器「Air To Water」の新規生産を行う。投資額は1億6,700万リラ(約20億
円)。
欧州とトルコでは化石燃料を用いるボイラー式に代わり、省エネ性が高いヒートポ
ンプ式暖房・給湯器の需要が急速に拡大している。また新型コロナの流行に伴う在
宅時間の増加でルームエアコンの設置ニーズも継続的に増えている。三菱電機はエ
アコンの増産を10月に、「Air To Water」の新規生産を来年8月に開始し、市場へ
の安定供給を実現していく。
同工場では現在、ルームエアコンを年50万台、生産している。今後はAir To Water
と合わせて100万台へと引き上げる。
マニサ工場は子会社の三菱電機エア・コンディショニング・システムズ・マニュ
ファクチャリング・トルコ(MACT)が運営する。工場面積は4万平方メートル、従
業員数は約450人。今回の投資では省エネ性能が高い生産設備の導入や、工場内の
運搬機器の電動化も進める。

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