スウェーデン商用車大手のスカニアはこのほど、英国でバスの新モデル、スカニア「Fencer」を世界初公開した。当該モデルは、中国のバス製造大手ハイグァー(海格/Higer)と協力し、中国工場で生産する。
スカニアは、バス・コーチ事業において、世界の車体(ボディ)メーカーと協力関係を構築している。中国では、金龍客車グループの海格と約15年間に渡り提携している。スカニアが車台(シャシー)や世界の顧客ニーズに関する経験を提供し、海格は車体を製造している。両社は、中国最大のハイエンドコーチの輸出メーカーで、世界50カ国以上にスカニアのコーチ「ツーリング」を輸出している。
スカニアと海格はこれまでに、中国から輸出する目的で、2008年に北京で開催された夏季オリンピックで中国チームも使用した高級バス「A80」を製造したほか、高級デラックスコーチのスカニア「ツーリングA90」を共同で生産してきた。2016年には、スカニアと海格が生産するバス・コーチの専用工場が蘇州に完成した。同工場の面積は2万2,000平方メートルで、1シフトあたり年1,000台の生産能力を持つ。従業員数250人が勤務している。
新モデル「Fencer」は、スカニアが開発・設計しており、蘇州工場で生産する。都市バスとして発表したが、今後、低床式バスや、2軸、3軸のバス、連結バス、2階建てバスなどにも車種の幅を広げていく。