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2021/5/28

企業情報 - 自動車メーカー

ダイムラー・トラック、中国電池大手CATLとの提携強化

この記事の要約

独自動車大手のダイムラーは20日、商用車子会社のダイムラー・トラックと中国の電池メーカー、コンテンポラリー・アンペレックス・テクノロジー・リミテッド(寧徳時代新能源科技、CATL)が提携関係をさらに強化すると発表した。C […]

独自動車大手のダイムラーは20日、商用車子会社のダイムラー・トラックと中国の電池メーカー、コンテンポラリー・アンペレックス・テクノロジー・リミテッド(寧徳時代新能源科技、CATL)が提携関係をさらに強化すると発表した。CATLは、長距離輸送仕様の電気トラック「eActros LongHaul (eアクトロス・ロングホール)」にリチウムイオン電池を供給する。「eアクトロス・ロングホール」の量産化は、2024年を予定している。リチウムイオン電池の供給は、2030年を超えて継続することで両社は合意している。

両社はさらに、次世代のトラック用電池を共同で開発する方針。次世代電池では特に、さまざまな用途や将来の電気トラックに柔軟に活用できるよう、高度にモジュール化された大きさを変えられるタイプの電池の開発に重点を置く。

ダイムラー・トラックとCATLは、2019年に電気トラック向けのリチウムイオン電池モジュールの供給で合意した。具体的には、メルセデスベンツの大型トラック「eアクトロス」、フライトライナーの中型トラック「eカスカディア」、フライトライナーの大型トラック「eM2」の3モデルにCATLのリチウムイオン電池を搭載する内容。

ダイムラー・トラックは2020年9月に長距離輸送用の電気トラック「eアクトロス・ロングホール」を発表した。当該モデルは1回のフル充電で約500キロメートルを走行することができる。

■ 「eアクトロス」、21年下半期に量産開始

ダイムラー・トラックは、「eアクトロス」の量産を2021年下半期に開始する予定。また、「eアクトロス」をベースにした低床式トラックのメルセデスベンツ「eEconic」は、2022年に量産を開始する計画。

フライトライナーの「eカスカディア」と「eM2」は現在、顧客の協力を得て実証試験を実施している。「eカスカディア」は2022年半ばに、「eM2」は2022年末に量産を開始する計画。

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