ドイツ連邦統計局が5月27日発表した2020年の建築物完工件数(増改築を含む)は前年比4.6%増の30万6,376件となり、2001年以来19年ぶりの高水準を記録した。増加は10年連続。都市圏の住宅不足を背景に引き続き拡大が続いている。
住宅新築件数は5.0%増の26万8,774件へと拡大した。3世帯以上の集合住宅が7.2%増の15万3,377件と大きく伸びて全体をけん引。2世帯住宅と1世帯住宅もそれぞれ6.0%増の2万472件、4.1%増の8万7,275件へと拡大した。
非住宅部門の新築件数は4,995件で、2.7%増加した。ただ、同部門の新築容積は1.4%減少した。流通施設が10.6%減、工場・作業施設が9.4%減、イベント施設が6.0%減と足を引っ張った。オフィスは19.9%、宿泊・飲食施設は14.0%、倉庫は2.6%増えた。
20年の建設許可件数は2.2%増の36万8,589件へと拡大した。このため、未完工件数は77万9,432件となり、1998年以降の最高を更新。12年連続で膨らんだ。