洋上風力発電最大手オーステッド、再エネ事業への投資拡大

デンマークの総合エネルギー企業で、洋上風力発電で世界最大手のオーステッドは2日、再生可能エネルギー事業に2027年までに3500億クローネ(約6兆3,000億円)を投資すると発表した。洋上風力など再生可能エネルギーを活用した発電の容量を30年までに現在の4倍の50ギガワット(GW)に拡大するほか、グリーン水素(再生可能エネルギーを使って生産する水素)の生産を拡大する。

オーステッドは2017年に石油・ガス生産事業を売却するなどグリーンエネルギー事業に軸足を移しており、洋上風力発電では全世界の発電容量の4分の1以上を同社が占める。

同社の従来の計画では、25年までに2,000億クローネを投資し、再生可能エネルギーの発電容量を30年までに30GWとする方針だった。英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルや英BP、仏トタルなど石油メジャーも脱炭素に舵を切り始め、同分野での競争が激化する中、計画を見直し、投資額と目標を引き上げた。

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