ドイツ機械工業連盟(VDMA)が2日発表した独業界の4月の新規受注高は前年同月を実質72%上回った。世界経済が急速に回復しているほか、比較対象の昨年4月はコロナ禍で受注が31%落ち込んでいたという事情がある。VDMAの主任エコノミストはサプライチェーンのひっ迫が目下の懸念材料だと述べ、部品や部材不足がメーカーの大きなリスク要因になっていることを明らかにした。
新規受注を地域別でみると、国内が60%、国外が78%増加した。国外ではユーロ圏の伸び率が81%、ユーロ圏外が同77%に上った。
特殊要因によるブレが小さい3カ月単位の比較で見ると、2~4月は前年同期比で実質34%増えた。国内が24%、国外が39%増加。ユーロ圏は41%増、ユーロ圏外は39%増だった。