リサイクル材料は見た目も重要、コベストロが中国の大学と共同調査へ

化学大手の独コベストロは4日、リサイクル樹脂の色・素材・加工(カラー、マテリアル、フィニッシュ=CMF)を消費者がどのように受け止めるかの調査を、中国の清華大学芸術・科学調査センター・カラー・アンド・イメージング研究所と共同で実施すると発表した。リサイクル材料が持つ環境上のメリットや性能に関する調査は幅広く行われているものの、消費者がそれをどのように受け止めるかについてはほとんど調査が行われていないことを踏まえたもの。コベストロ・ポリカーボネート部門のクリストファー・シュティリングス副社長(CMFグローバル統括責任者)は「完全な循環経済を実現するためには、循環デザインと美的デザインを相乗効果的に結び付けなければならない」と述べ、リサイクル材料をCMFの観点から差別化することの重要性を強調した。

今回の協業で清華大学のカラー・アンド・イメージング研究所は消費者アンケート調査、専門家へのインタビュー、ビッグデータ・マイニング、デザイン業界を対象とする調査を実施。コベストロの再生ポリカーボネート樹脂のCMFデザインに役立つ知見を獲得する。コベストロは成果を中国などアジア太平洋地域のほか、他の地域でも活用する意向だ。

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