ロシアの新型コロナワクチン「スプートニクV」、セルビアで生産開始

●「スプートニクV」のライセンス生産は欧州で2番目

●セルビア人口の30%強が少なくとも1回目のワクチン接種済み

ロシアの開発した新型コロナウイルスワクチン「スプートニクV」の生産がセルビアで始まった。欧州における同ワクチンのライセンス生産はベラルーシに次いでセルビアが2番目。今後6カ月で400万回分の生産が計画されている。セルビア政府は国内だけでなく周辺諸国へも出荷する意向だ。

セルビアでは今年1月にワクチン接種が始まった。欧州連合(EU)で承認済みの米ファイザー/独ビオンテック連合、英アストラゼネカのほか、スプートニクVと中国・シノファームのワクチンが使われている。これまでに、人口700万人のうち30%強が少なくとも1回目の注射を受けている。

セルビア政府はまた、自国よりも財政が厳しい旧ユーゴ連邦のモンテネグロ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、北マケドニア、そして医療崩壊状態にあったチェコにもワクチンを寄付した。

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