ドイツ新車登録、5月は37.2%増加 1/4

ドイツ連邦陸運局(KBA)は3日、同国の2021年5月の乗用車新車登録が23万635台となり、前年同月に比べ37.2%増加したと発表した。前年同月は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、販売台数が前年同月比49.5%減と大幅に落ち込んでいた。

1~5月の累計は、前年同期比12.8%増の111万6,737台だった。これは2019年の同期と比べると約27%下回る水準となる。

5月のブランド別の登録台数は、ドイツ勢ではメルセデスベンツ(14.8%減)が2ケタの減少となった一方、スマート(480.5%増)、MINI(94.9%増)、BMW(92.1%増)、ポルシェ(53.9%増)は大幅に増加した。

輸入ブランドでは、セアト(112.8%増)、シュコダ(56.3%増)、起亜(56.2%増)、現代自(51.1%増)が大きく伸びた。

日本勢は、三菱自(26.2%減)、レクサス(8.0%減)が前年同月を下回ったが、スズキ(52.5%増)、トヨタ(39.0%増)、マツダ(38.4%増)、ホンダ(26.9%増)、日産(25.7%増)は2ケタの増加、スバル(1.0%増)も前年同月を上回った。

燃料別では、ガソリン車が全体の37.7%(前年同月比1.1%増加)、ディーゼル車は22.3%(同3.3%減少)を占めた。純粋な電気自動車(BEV)が前年同月比380.2%増の2万6,786台と急伸、市場シェアを11.6%とした。ハイブリッド車も、前年同月比181.8%増の6万4,367台と好調で、市場シェアは27.9%を占めた。うち、プラグインハイブリッド車は、前年同月比303.0%増の2万7,222台(市場シェア:11.8%)だった。

■ 生産・輸出も増加

独自動車工業会(VDA)によると、5月の国内生産は前年同月比58%増の25万100台と大幅に回復したものの、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な感染拡大)前の水準を大きく下回っている。国内生産の1~5月の累計は、前年同期比25%増の148万5,900台だった。

輸出は、5月が前年同月比75%増の17万7,700台。1~5月の累計は、前年同期比26%増の113万4,300台だった。VDAによると、半導体の供給不足が引き続き、生産台数の大幅な伸びを妨げる不安定要因となっている。

VDAによると、国内受注は、5月が前年同月比59%増、1~5月の累計も前年同期に比べ17%増加した。国外受注は、5月が前年同月比47%増、1~5月の累計は前年同期比37%増加だった。

上部へスクロール