ドイツ政府は13日、グリーン水素の分野でオーストラリアと協業することで基本合意したと発表した。ドイツは水素経済を実現するために国外からグリーン水素を大量に輸入する計画で、その一部を日照量の多いオーストラリアから調達する。
両国は◇独豪の研究者・企業によるグリーン水素の生産、貯蔵、輸送、利用の技術開発と、実際の使用環境下でのテスト◇オーストラリアでのグリーン水素量産◇オーストラリアで製造したグリーン水素とその誘導体をドイツに輸送するためのオークション――の支援を共同で行う。ドイツの技術を投入することになるため、独メーカーは電解槽などの売り込みに意欲を示している。
ドイツはグリーン水素の国内需要が2030年までに90~110テラワット時(TWh)に拡大すると予想している。太陽光と風力資源が潤沢でない同国でそのすべてを生産することはできないため、アフリカ、中東、カナダなど国外で生産し輸入することを計画している。