独自動車大手のBMWグループは、ミュンヘン工科大学(TUM)と量子コンピューター分野で協力する。両者は16日、「量子アルゴリズム/アプリケーション」をテーマとする寄付講座の設立について契約を締結した。
具体的には、BMWグループが6年間で510万ユーロを拠出し、教授や職員、設備などにかかる費用を負担する。寄付講座では、実務に近い課題を研究テーマとして取り扱い、学術的な研究の実用化を後押しする。
BMWグループは、量子コンピューティングが大きな潜在性を持つ将来技術と見ており、例えば、電池の材料研究や、自動運転における量子機械学習などに活用できると期待している。
BMWグループは2017年に量子コンピューティングが重要な将来技術であるとの確信を持ち、どのような実用化の可能性があるかを見極めるため、さまざまな分野が協力するプロジェクトチームを立ち上げている。